Googleスライドで縦書き表示・ふりがな表示する方法

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教師の皆さん!日本語や国語を教える時に、Googleスライドで縦書き表示ができたらいいのになぁ、と思ったことはありませんか?できますよー。今回は、縦書き表示できる2つの方法をご紹介します。

このブログの今月のサポーターの皆さんにお礼を申し上げます:
Li02380さん、Amiさん、Cocoさん、ゴンタ=ミチさん、ナゾの冒険家さん、ヒロパンマンさん、びびあんさん、ミニヤンさん、ありがとうございます!🎉

方法1:Googleスライド用のアドオンを使う

無料体験版のアドオンを使った、お手軽ですが制限のある方法です。

インストールする

ゼッタリンクス社が公開しているアドオンを使ってみましょう。
こどもスイート たて書きできる版 – Google Workspace Marketplace

使ってみる

かんたんな使い方:

  • アドオンを起動する
  • 40文字程度の短い文章をテキストボックスに入力する
  • 該当のテキストボックスを選択中に「たて書き(ルビ付き)にする」ボタンをクリック
  • 配置や大きさを調整する
  • 「よこ書きにもどす」でテキストボックスに戻して、文章を編集する

こちらで詳しい使い方が見られます。

試用版なので制限が多い

元のテキストボックスに戻せるのは便利ですね。ただ、このアドオンの(あんまり嬉しくない)大きな特徴は、縦書き変換後は図形になるという点です。実際に使ってみた感想は以下のとおりです。

  • 大きさの調整ぐらいしかできなくなる
  • 色情報が失われる(横書きに戻すとリセットされてしまう)
  • フォント情報は反映されない
  • 縦書き表示中は図形なので、テキスト選択ができない
  • ずっと広告が出ていて微妙
  • 試用版なので制限がある(ふりがなも含めて40文字まで)

40文字までしか使えないので、せいぜい一段落の文章を縦書きにできる程度です。40文字ずつくりかえし縦書きの図形を並べていくことも可能ですが、字の大きさが揃えにくかったり、位置を合わせるのが手間だったりします。

方法2:らいけんのスライドを使う

上記のアドオンの使い勝手があまり好きではなかったので、筆者が別の方法を考えて、やってみました。

縦書きテキストの一部だけを選択して説明することもできる

任意のテキストボックスを選んで、縦書きに変換して表示するだけならば、HTML/CSS、HTMLテンプレート、javascript の知識があれば Google Apps Script を使って割と簡単にできますよ。

ふりがなの付与も、Google Apps Script 経由でYahoo!の「形態素解析API」を利用すれば可能です。(Yahoo!では「ふりがなAPI」も公開されていますが、V2は現状のGoogle Apps Scriptの仕様では利用することができません。ご注意ご注意!)

選択範囲のふりがな表示・縦書き・縦書き+ふりがな表示ができる

  • 任意のテキストボックスの文字列を選んで、別ウィンドウに縦書きを表示できます。
  • 文章の一部だけを選択して縦書きに表示することもできます。
  • 全部テキスト(HTML)なので、縦書き表示中に文字を選択できる
  • 好きなWebフォントが使える
  • その他の書式が変えられる(文字色、装飾等)

TO DO:ふりがな機能は開発中

この機能はHTMLを使っているので、技術的にふりがなを振ることは可能です。問題なのは、与えられた任意の文章に対して、自動でふりがなを生成する方の機能です。

HTMLなので、技術的にはふりがな対応が可能

Yahoo!の「ふりがなAPI」ではなく形態素解析用のAPIを使う必要があるので、ちょっと手間がかかりますが、もうすぐ試作版ができる予定です。その他にできたらいいなと思っている機能はこんな感じです。

  • ふりがな機能
  • ふりがなの修正(青空文庫形式へ変換)
  • 書式情報(色、フォント等)の引き継ぎ
  • Googleドキュメントにも対応

(2022.06.19追記)試作版ができました!以下からお試しください。感想やご要望をお待ちしてます!

縦書き表示機能付きGoogleスライドを使ってみる

こちらのリンクからどうぞ。コピーできます。

【ググカス公開版】縦書き・ふりがな付きGoogleスライド

初めて使う時は、セキュリティの設定が必要です。結構わかりにくい設定なので、パソコンが得意でない人には大変かもしれません。ビデオで説明しましたのでご覧ください。

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