EdTech界隈にクイズ型のオンラインツールは数あれど、その中でひときわ異彩を放っているGimkit(「ギムキット」と読みます)。今回のアップデートで、無料プランでできることが大幅に拡充されました。さっそく使ってみましょう!
高校生のプロジェクトから生まれた「ゲームショー」
Gimkitの根幹はクイズツールです。できることもQuizletやQuizizz、Kahoot!と変わりませんが、「Gimkitはゲームショーである」と宣言しています。
Gimkit is a game show for the classroom that requires knowledge, collaboration, and strategy to win. Created by a high school student
What’s next for me and Gimkit… by Josh Feinsilber | The Gimkit Blog | Medium
Gimkitの何が凄いかというと、とにかくゲームとしての完成度の高さだと思います。大人たちが思いつく「ゲーミフィケーションを施した学習支援ツール」ではなくて、当時高校生だったJosh Feinsilber少年が楽しいと思うものを作り上げた「ゲーム」なのです。加えて、ユニークなゲームが豊富に用意されている点も他社と比較して群を抜いています。
ゲームの種類だけならWordwallも負けていませんが、Gimkitではいずれも戦略が試される点が大きく異なります。Gimkitはより年齢層が高めの学習者たちに効果的と言えるでしょう。
Classicモードでは、仮想のドル($)を稼ぎます。制限時間内の最多獲得金額を競ったり、あるいは一定金額を最速で稼いだら優勝、など3種類のルールを使い分けることができます。クイズに正解できることも大事ですが、ゲームに勝つためには、なかなか高度な戦略が問われます。
無料プランでできること
- 現在、特集されている(featured)ゲームモードが無制限に利用可能
- ClassicモードとTeamsモードも無制限に利用可能
- 特集されるゲームモードは最新のものだったり、季節に合わせて変わったりする
- 特集以外のモードで同時に遊べるのは5人まで
ゲームモードとは、早い話がゲームの種類のことです。例えば本稿執筆時点で特集されている “Trust No One” は、大流行した “Among Us” という、誰が裏切り者かわからない状況でミッションをこなすゲームにヒントを得て作られたようです。有料版ならすべてのモードを常時利用可能になります。
おもに英語圏の学習者向けだが、翻訳して使うことも可能
説明はすべて英語ですが、下図のようにChromeブラウザの機能で無理やり翻訳することは可能です。英語が苦手な学習者が使う場合は翻訳を試してもらうといいかもしれません。
翻訳機能については、以下の記事でビデオ解説していますので御覧ください。
試してみて分かったことですが、Classicモードでは自動翻訳しても問題の内容は影響を受けませんでした。下図では$マークが「ドル」に翻訳されているだけで、単語テストは元のままです。
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