お仕事中の皆さん!その仕事、もっと早く終わります!今回は日々の仕事全般を高速化してくれる強い味方、キーボードショートカットの中でも特に汎用性が高く便利なものをご紹介します。
キーボードショートカットの習得に向いている人、向いていない人
まず、キーボードショートカットの話をするときは必ずこの話をするようにしています。すべてに優先する大事なポイントなので、是非ご確認下さい。
キーボードショートカットの習得に向いているのは「すでに多くの人よりもパソコンを速く操作することができるが、もっと速くしたい!」という人です。
「とにかく仕事が遅いので、すこしでも早く終わらせたい」という人は、おそらく手元の操作の速さよりも、もっと根源的な問題があるはずです。まずそちらを解決すべきでしょう。別の記事でも書きましたが、それはその人がどのような「生き方」をしているか、という問題です。後者に該当するかも?と思う人は、まずは是非、以下の記事を読んでみて下さい。
たったひとつの冴えたキーボードショートカット
「キーボードショートカットなんて覚えられない」という人がいますが、そういう人に限ってタイピングはめっちゃ速かったりします。その人はどうやってタイピングを習得したのでしょうか。きっとたくさん文章を打ち込んで練習したはずですね。それと同じで、キーボードショートカットも使わなければ覚えられません。
とは言っても、それはキーボードショートカットを覚えたい人の話です。そうじゃない人にもやさしい方法がありますので、まずはこれだけ、たった1つのショートカットだけは覚えておくと良いでしょう。
ショートカット一覧を表示するショートカット
Windows: Ctrl + /
Mac: ⌘ + /
ショートカットが分からなければ、ショートカットの一覧を表示するショートカットを覚えればいいじゃない!
こちらのご婦人も仰っている通り、ショートカット一覧をいつでも好きなときに呼び出せれば、頑張っていろいろ覚える必要もありません。「この操作はもっと速くできたはずだ」という記憶さえあれば、あとは検索するだけです。
このキーボードショートカットの覚え方は、「はてな?」です。キーボード右下の/キーには「?」と刻印されていますよね。このショートカットはそのキーの持つ意味から割り当てられたのでしょう。
GoogleのサービスではCtrlキーを使うことが多いですが、他のアプリだとShiftだったり、Altだったり、それらの組み合わせだったり、何も押さないただの/キーだったりします。けれども共通しているのは「?」を使うということです。何かのアプリを初めて使う時には、とりあえず試しに押してみるのをおすすめします!
表音キーと表意キー
キーボードショートカットにおけるキー割り当ては、表意文字と表音文字の成り立ちにとても似ています。つまり「意味を表すか、音を表すか」のいずれかで成り立っているということです。
上記のショートカット一覧を表示するショートカットは「?(はてな)」、つまりどれを押せばわからない!という意味から割り当てられた、言わば「表意キー」であるのに対し、泣く子も黙る「コピー」のショートカット:Ctrl+Cは、copyの頭文字から成る「表音キー」と言えます。ていうか言いたい。
表音キーは、たいてい英単語の綴りから選ばれていますから覚えやすいはずです。表意キーは意味から連想できますから、やはり思い出しやすいはずです。あとは使いながら覚えていけば、そのうちに考えずとも勝手に指が動くようになりますよ。
超初級のキーボードショートカット
まずはGoogleとかAppleとかMicrosoftとかに関係なく、大抵のソフトウェアで使える万国共通?のキーボードショートカットをご紹介します。とにかく汎用性が高いので覚えておくと様々な場面で威力を発揮します。逆に言えば、これを知らない人は様々な場面で損をしていると言っていいでしょう。
ほとんどのアプリで共通のキーボードショートカット
もしこれを知らなかったら、人生が大変だろうと思います。目の前に「はがねのつるぎ」が転がっているのに、わざわざ「ひのきのぼう」を握りしめてモンスターを倒しに行くようなものです。
もしあなたがパソコン歴5年以上で、この中の1つでも知らなかったら、ちょっとヤバい気がします。どうやらあなたは今まで「ひのきのぼう」を振り回してラスボスと戦っていたようです。今からご紹介するものは、Google以外のアプリでも使える汎用的なショートカットなので、ぜひ使いながら覚えましょう!
左手だけで使えるキーボードショートカット
左手だけで操作できるキーボードショートカットにはとても重要なものが多いです。これはおそらく一般的なマウスが右手用にデザインされているためかと思いますが、詳しいことはよく知りません。どなたか御存知でしたら是非ご一報を!
- 元に戻す:Ctrl+Z
- 切り取り:Ctrl+X
- コピー:Ctrl+C
- 貼り付け:Ctrl+V
- すべてを選択:Ctrl+A
- 保存:Ctrl+S
- とりあえず脱出:ESC
- 下にスクロール、再生/一時停止:SPACE
- 上にスクロール:Shift+SPACE
Macユーザーの皆さんは、Ctrlキーをすべて⌘(コマンド)キーに読み替えてくださいね。
ESC(エスケープ)キーは英単語の “escape” から来ているので、筆者が勝手に直訳して「とりあえず脱出」としました。その意味通り、困ったときや復帰したいときに使います。
何か変なキーを押してしまって復帰できない時とか、設定画面を閉じたい時とか、ポップアップした画像ファイルを閉じたい時とか、「元の画面に戻りたい時」に非常によく使われるキーです。特にパソコンが苦手な人や初心者の人は、「元に戻す(Ctrl+Z)」と併せて、ぜひ覚えておきましょう。
検索
検索だけでなく、それとセットで「置換」のショートカットもぜひ覚えておきたいところですが、あまり普遍的なキー割り当てが無いのでここでは割愛しました。
- 検索:Ctrl+F
- 次の検索結果へ飛ぶ:Ctrl+G
- 前の検索結果へ飛ぶ:Ctrl+Shift+G
次の検索結果へ飛ぶのは、検索画面でENTERキーを押してもできます。マウスのホイールをコロコロさせて頑張ってスクロールしなくても、キーボードショートカットを使えば次の検索結果へ一気にジャンプしてくれます。
Shiftキーを足すと「逆方向」
ここで、Shiftを足したCtrl+Shift+Gは逆方向にジャンプして戻ることができます。最初に出てきたスクロールのショートカットでも同じでしたね。筆者の経験からひとつ言えることは、
あるキーボードショートカットに対してShiftキーを加えると、逆の意味になることが多いですね!
どうやらこのような暗黙のルールがある、ということです。これは本当によくテストに出ますぜ。
書式設定
ここでの目玉は、何と言っても「リンクの埋め込み」です。文字列を選択した後にCtrl+Kを押すと、URLを入力できるようになるのが一般的なアプリの挙動です。
- 太字:Ctrl+B
- イタリック体:Ctrl+I
- 下線:Ctrl+U
- リンクを埋め込む:Ctrl+K
- 中央揃え:Ctrl+Shift+E
- 右揃え:Ctrl+Shift+R
- 左揃え:Ctrl+Shift+L
中央揃えや右揃えのショートカットはアプリによってばらつきが多いので、Google以外のアプリでもこのキー割り当てが使えるとは限りません。Shiftキーを押さない場合もよくありますが、本稿ではGoogleドキュメント、シート、スライドに共通のキー割り当てを書いておきました。
ただし、右揃えならR、左揃えならLを押すのは鉄板です。ほぼすべてのアプリに共通して使えますよ!
ファイル操作
すべてクラウド上でファイルを管理する昨今では「保存」や「印刷」の概念も希薄になってきました。PrintというよりもPDFへの書き出しという意味でPのキーを割り当てていると解釈する方が現代的かもしれませんね。
- ファイルを開く:Ctrl+O
- ファイルを保存:Ctrl+S
- ウィンドウまたはタブを閉じる:Ctrl+W
- 印刷:Ctrl+P
まとめ
いかがでしたか。まずは超初級編のキーボードショートカットをご紹介しました。どれも特定のアプリに限定されない極めて普遍的なキーボードショートカットですから、1回覚えてしまえば非常に多くの機会で利用することができる、利用価値の高いものばかりです。
皆さんには、これらのショートカットを手元をまったく見ずに、無意識に指が動くレベルで使いこなせるように練習を重ねて頂きたいと思います。この段階を突破すれば一気に生産性が上がりますし、「オレいますっごくね?すっごく上手くパソコン使ってね?」という効力感も相まって幸せになれますよ。
おまけ:仕事が速くなるキーボードショートカット一覧
Googleのツールで使えるキーボードショートカットをまとめた画像をtwitterで配布しています。よかったらどうぞ。
コメント