Google上級へのとびら:「Google認定教育者レベル2」を取得して、より高度な専門知識と技術統合のスキルを証明しよう

Google認定教育者レベル2を取得して、専門知識と高度な技術統合のスキルを示そう#ほぼ週刊ググレカス
Google認定教育者レベル2を取得して、専門知識と高度な技術統合のスキルを示そう

ヒト科の皆さん、こんにちは!前回の記事(【今がチャンス?】Google認定教育者レベル1を取得して、スキルと専門知識を証明しよう – ほぼ週刊ググレカス)に続いて、Google認定教育者レベル2の情報です。レベル1と比べてかなり広範囲の知識と運用能力が試される印象ですが、Googleによる単なる我田引水の認定資格に留まらず、現代的なテクノロジーを援用した教育手法に関する高度な知識と能力を備えた人材を育てたい、という哲学が伺えるような気がします。

試験概要

まずはこちらの短い動画を御覧ください。レベル1の記事でもご紹介したジョンさん。さすがです。レベル2も(必要もないのに)毎年のように受験しているそうで、要点をまとめてくれています。これだけで概要がつかめるし、出題傾向まで教えてもらえます。英語があまりわからなくても字幕を自動翻訳すれば9割方、理解できます。

レベル2試験の形式

受験料の金額以外はレベル1と同じだと思います。

  • 試験時間は180分
  • 20問程度の多肢選択問題
  • 10〜12問程度の応用シナリオ問題
    • 各シナリオ内にいくつかの小問題がある
  • オープンブック(持ち込み可、検索可)
  • 受験料:$25
  • 年間に3回まで受験可能
  • 認定期間:3年間

参考:Google認定教育者に関するよくある質問への回答

【要注意】持ち込み不可、検索不可

(2021-08-30追記)上記のYouTubeで言及されていたため「オープンブックでかつ検索も可能」と書きましたが、どうやらこれらは許されていないようです。Googleにも確認が取れましたので、訂正しておきます。

Googleに聞いてみた:持ち込みも検索もダメなの?

以下がGoogle for Educationサポートチームからの回答です。まず持ち込みについて。

“tester”という用語が変だなー(ふつうなら試験する側がテスター)と思いますが、これは受験者という意味で使われているはずです。で、何をしてはいけないかと言うと「追加的な資料または解答を表示した別の画面」を使ってはいけない、あるいは「他者と協力してもいけない」という旨がハイライト部分に書かれています。

次に試験中のウェブ検索について。

こちらは非常に簡潔に「ウェブ検索はダメです」と教えてくれました。

はい、ダメなんだそうですよ!ご注意ご注意!

どんな人に向いているのか

簡単に言うとGoogle「上級者」向けです。そう、あの上級国民のことです。笑 その根拠は、レベル2用のトレーニングサイトのタイトルが「上級トレーニング」だからです。ほら。

でも、そのすぐ下に小さく「中級」って書いてありますね。どっちだよ。
おそらく、いま中級程度の人がこのコースを受講すれば上級相当にレベルアップできるということでしょう。まさに「Google上級へのとびら」。

しかしこれだとイメージが湧きませんね。難易度ではなく、目指すものの違いでレベル1と比較している(Google公式ではない外部の)情報によると、「技術で教育をより向上させていきたい」「世界中で行われているEdTech関係の情報発信に貢献したい」と思っている人に向いているようです。

つまり、レベル1が効率的にGoogleのツール群を使いこなして「授業」を向上させることに焦点があたっている(と思われる)のに対して、レベル2はより高度な専門知識と技能を活かして「世界の教育」を向上させていこう、という気概を持った人に向いているということなのかもしれません。

筆者の言葉でまとめを試みますね。レベル2に認定される人とは、例えば自分のニーズに合ったChrome拡張機能やDocsのAdd-onを検索して自力でインストール、設定、実験や比較をし、教育の現場で役立てたり、得られた知見を情報発信することができるような人だと思います。即ち、用意された標準の機能だけをただ漫然と使うのではなく、問題意識が明確で、その解決に役立つ技術を能動的に応用する習慣が身についており、その成果をコミュニティに還元できる人のことです。知らんけど。

レベル2認定者は世界にどれくらいいるの?

2016年の段階で、レベル1認定者が世界に約2万人、レベル2が約5千人いたそうです。その翌年はレベル1が約3万人で、レベル2は約5千人。その後は今ググった限りではわかりません。

そのまま毎年1万人ずつレベル1認定者が増えて、レベル2がその2割前後だと勝手に仮定すると、2021年現在でレベル1が約7万人、レベル2が1.5万人ぐらいいるのではないでしょうか。(いい加減な推量です)

出題範囲

レベル1の出題範囲+6項目

John R. Sowash, “Level 2 Google Educator exam review (2021)”より

レベル1の範囲に加えて、以下のアプリ/サービスが対象になります。

  • Maps
  • Blogger
  • Scholar
  • Books
  • Earth
  • Chrome Store

Blogger?ちょっと強引すぎでは…。ジョンさんも言っていますが、誰か使ってます?というレベルで人気がないですよね。それでも、ブログを教育にどのように活かせるのかというのは学んでおいて損はないと思うので、文句は言わないようにしておきます。😅

ていうか上の画像、左下のカラフルな長方形は何のアイコンですか?レベル1受かったはずですけど知りません。笑 消去法で行くとGoogle Docsかしら???

→調べました。2020年発表の、新しいGoogle Docsのアイコンだそうです。見たことなかったわ。(参考:「Googleの新しいアイコンがどれも同じに見える件」)

検索とSitesに関するシナリオ問題が多い!

John R. Sowash, “Level 2 Google Educator exam review (2021)”より

上の画像もジョンさんのYouTubeからの抜粋ですが、これは多肢選択問題を除いた、シナリオ問題のみの数字だそうです。ここで言う”Search”関連問題というのは以下を含みます:

  • Search
  • Books
  • Scholar
  • Advanced Search

つまり単なるGoogle検索だけでなく、Books*1やScholarといったより学術的な資料の検索に関する知識と、通常よりも高度な設定を利用した検索の技能が要求されるということでしょう。

注1:Google Booksは、ぱっと見た感じではSkillshopに見当たりませんでした。対象外になったのか、Skillshopに含まれるべきなのに漏れているのか、よくわかりません。Global GEGのブートキャンプでは紹介されているので、少なくとも多肢選択問題には出題されると思っていた方が良いでしょう。

意外にも出題されないもの

確かに意外ですが、これらはどうせ分かってるよね、Add-onや拡張機能をバリバリ使いこなしている人なら、SlidesのQ&A機能やマスタースライドの編集などできて当然、ということなのでしょう。

  • Classroom
  • Slides
  • Drawing
  • Groups

どのくらいの難易度なのか

試験の難易度については、レベル1の記事でもご紹介したエリックなんとかさんのチェックリストがとても便利です。このリストを元に、レベル感がわかるように具体的なスキルについて見ていきましょう。例として、読者のみなさんも頻繁に使っておられるであろう、GmailとGoogleスプレッドシートを取り上げました。

ちなみにレベル1と異なり、レベル2は「今年になってずいぶん簡単になった」というような話はありません。難易度は以前と変わらないそうです。

Gmailだったらこのくらい使いこなせているべき

例えばあなたもほぼ毎日のように使っているであろうGmailですが、レベル2を受験する前に下記のような機能が使えることが前提だそうです。

  • 「高度な機能」を有効にできる
  • テンプレートを使って時間を節約できる
  • キーボードショートカットをカスタマイズできる

この他にチェックリストには “Recalling an Email” という項目もありますが、Skillshopには見当たらないので、古い情報かもしれません。(このファイルの最終更新は2020年7月8日でした)

そもそもGmailでキーボードショートカットを使っている人なんて、ほとんどいないのでは。筆者は「キーボー道」を志す者なので、もちろんGmailでもショートカットは日常的に使っていますが、それがカスタマイズできるとは知りませんでした。やっぱり勉強するっていいな!と思ったのですが、設定を見ると過去の自分が既にこの機能を有効にしていました…。

Google Sheetsだったらこのくらい使いこなせているべき

Googleスプレッドシート(英語だとGoogle Sheetsです。ご存知でした?)の前提条件は、こんな感じだそうです:

  • レーダーチャートとタイムラインチャートが使える
  • ピボットテーブルを作成して大きなデータを分析できる
  • 関数(Sort, Filter, CountIF, SumIF, Sum, Unique)を使うことができる
  • フィルターツールとフィルタービューを使うことができる
  • 条件付き書式を使って効率的に結果を表示できる
  • スパークライン(Sparklines)が使える
  • データとスプレッドシートをインポートできる
  • シートを共有して生徒の進捗を追うことができる

これはかなりレベルが上がってきましたね!スパークラインとか渋すぎます。筆者はITスキルの個人レッスンをしていますが、Filter関数なんて普通の人には教えません。これはデータ構造を頭の中で思い描けるような、かなり上級の人向きのツールだと思います。

ピボットテーブルやSumIF関数あたりはExcelでもおなじみの機能なので、上級を自認する人なら簡単でしょう。いやいや、それにしても相手にとって不足はない感じで、オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!

試験勉強の方法

基本的にはレベル1と同じで、扱う内容が難しくなっただけ、という印象です。

自分のスキルレベルを確認する

偉い人が作ってくれたチェックリストがあります。世の中にはいい人がたくさんいますね。これを見て、自分でできることとできないことを大まかに把握しましょう。

勉強する

レベル2の試験範囲を網羅したGoogle公式の無料学習用サイトがありますので、そこで勉強すれば十分でしょう。ドメイン名をみると分かりますが、Googleが運営しているわけではなく、外部委託されているようです。そのせいか、ところどころGoogleよりも使いにくいです…。リンク切れも多々あり、Googleの各種更新に教材が追いついていない現状が垣間見えます。

仲間を作る

情報交換しながら切磋琢磨できる仲間がいるとやる気が出ます!筆者は2021年8月中の取得を目指して、今日から準備していこうと思います。毎週金曜日に世界中の語学教師が集まるZoomミーティング「#Zoomでハナキン!」でも情報交換用の部屋を部屋を提案していますので、お気軽にご参加下さい。

Google Educator Groups(GEG)を探すという方法もあります。「Google 教育者グループ(GEG)は、地域の教育者がオンラインやオフラインの交流を通じて共に学び、情報を交換し、互いを高め合うためのコミュニティです。」だそうです。参考文献にありますが、日本のGEGも試験についての情報共有をしてくれていますので参考にしてみて下さい。ちなみに「じーいーじー」と発音するっぽいです。

受験してみた(2021-09-09追記)

申込から受験まで、滞りなく終わりました。前回のレベル1の時は結果がなかなかメールで送られてこなくて問い合せまでしたのですが、今回は何事もなく。

念入りに事前準備

今回は勝手が分かっていたので、8月最終週のどこかで受験しようと、8月下旬に申し込みました。受験用アカウントが届いたら、まずGoogleアカウントおよびChromeにサインインして、プロファイルを選択すればいつでも受験用アカウントで作業を開始できるようにしておいてから、仕上げの勉強を数日かけてしました。

こんな風に勉強しました

2週間程度で勉強した時の概要です。知らないツールが出てきても、その場で使いこなす自信がある人は、このくらいの準備で十分だと思います。

  • おおむねSkillshopの内容だけで十分ですが、Global GEGの動画は「ここが出るよ!」と露骨に教えてくれているので見ておく方が良いでしょう。
  • Global GEGのワークショップ録画はぜんぶチェックして、自分が知らなかった内容はいつでも見直せるように、動画の再生位置のリンクをまとめておきました。
  • Skillshopは全11ユニットなので、1日2〜3ユニットずつ勉強すれば、5日で終わります。
  • 具体的なツールの技術面を扱うユニットと、より視野の広い教育全般を扱うようなユニットをバランス良く組み合わせて勉強しました。(ユニットの順番通りにやらない)
  • 各ユニットを25分程度で終わらせる
    • 各ユニットのイントロは飛ばします。読まなくていいです。笑
    • まず各チャプター?(ユニット内の単元)のLesson Checkという最後の確認問題からやります。
    • Lesson Checkで間違えた箇所だけ遡って確認します。
    • タイマーを使って、「1ユニット(25分)+休憩(5分)」2セットで1時間集中します。

Global GEG🌏ブートキャンプ2日間の内容まとめ&出題予想🎯

らいけんが収集したGoogle認定教育者レベル2受験に役立つ情報のまとめと出題予想です。(有料記事です)Global GEGのブートキャンプはスライドを見るだけでもかなりの分量で、ビデオも2日間で6時間あるので、らいけんが代わりにビデオ全体に目を通しておきましたよ。「これは知らない人が多いのでは」「この辺が出題されるらしい」と思われる箇所のビデオに飛べるようにリンクを付けておきました。

やはりSkillshopの内容は微妙におかしい

明らかに間違っているところが1箇所はあったと思います。発行された日付が2020年8月28日なので、その後修正等が入っていないとすると、ぜんぜん更新されていないままだ、ということになりそうです。

いざ受験

途中で宅配📦が届いたりして、終始和やかに進みました。出てくる英単語にけっこう難しいものがあって、試験と関係ないところで苦しみました。笑

多肢選択問題では素直に答えればよい問題がほとんどでしたが、1つだけ実際の操作を手順通りに並べ替える問題がありました。この問題を記憶だけで正解できる人は、まずいないのではないでしょうか。実際にやってみれば数秒で分かることを、わざわざ記憶する必要はないでしょう。具体的な操作スキルを試すためにシナリオ問題があるのですから、多肢選択問題でこのような出題がされているというのは残念というか、試験の設計がおかしいのではないでしょうか、Googleさん。

シナリオ問題で困ったことは無かったと思います。Sheetsでは例の有名な機能が出て、普段あまり使わない筆者が知らない操作方法だったので、なかなか勉強になりました。

今回は「後で見る(”Mark for Review”)」機能をほとんど使わなかったせいで、見直しの時に「あの問題どこだったっけ〜」となってしまい、とても大変でした。皆さん、ちょっとでも気になることがある問題には、ちゃんとマークしておきましょう!

その他の受験時の注意は、前回の記事に詳しく書いたので、ぜひ読んでみて下さい。

というわけで無事に8月中に認定取得することができました。

参考文献

あとは適宜、おググりになって下さい。上級なんだし。

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