無料VPNは安全ではない?海外サイトを利用できるおすすめVPN

VPNとは? #ほぼ週刊ググレカス
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「海外から日本のドラマが見たい」とか「日本で海外むけの動画を見たい」ならVPNを使おう、という話題をよく見聞きしますが、そもそもVPNとは何なのでしょう?今回は、VPNの概要とおすすめVPNサービスについてまとめました。

※本稿でご紹介しているVPNサービスへのリンクは、アフィリエイト広告リンクです。以下のリンクを使ってサービスに加入していただくと、筆者らいけんに少額の紹介料が入りますので、是非ご検討ください。

“VPN”とは何か

VPNはバーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)の略で、インターネット接続の安全性を高める仕組みのことです。この仕組みを使うと、通常のインターネット接続よりもユーザーのプライバシーを保護することができます。

「全裸で道路を疾走」できますか

イタリアのとあるビーチでは裸で全力疾走しても大丈夫なようですが…

あなたは「全裸で道路を疾走」できますか?はい、ひどい質問ですね。でも、通常のインターネット接続は、そんな感じなのです。あなたは、あなたがどこへ行こうとしているかも、あなたの身元を特定可能なインターネット上のIDも、いまどのページを閲覧しているかも、ぜんぶ丸出しでインターネットをウロウロしているんです。

秘密のトンネルで行くインターネット

VPNはあなたの通信を暗号化して、のぞき見ができないように守ってくれます。あるいは「秘密のトンネル」を使って、あなたの通信を外から見えないように隠してくれるイメージです。

VPNは「プライベート」なネットワークです。秘密のトンネルの中なら、別に全裸で走っていても安心ということです。笑

さて、ここでなぜ「バーチャル」が出てくるのかというと、普通はプライベートと言ったら専用回線を引くことを意味するからです。そうです、あなた専用の光ファイバーを海底に沈めたり、地中に埋めたりして設置するのです。考えただけで大変そうなことが分かりますね。

そうではなく、VPNは既存のインターネット回線を使いながらプライベートな接続を実現します。ここが重要で、この技術のおかげで、ソフトウェアを導入するだけで仮想的・実質的(バーチャル)な専用回線を手に入れることができるのです。すごいぞVPN。

なぜVPNが必要なのか

VPNは各種の脅威からユーザーを守ってくれる

日本や某国に代表されるような後進国では、政府による言論の弾圧や、通信の監視が常態化していると考えてまず間違いないでしょう。その他にも世の中に悪い人はたくさんいますから、あなたの通信は常に覗かれていると思っておいた方が無難です。

特に公共施設や観光地などでフリーWi-Fiを使って買い物なんかしようものなら、各種IDやパスワード、クレジットカード番号まで盗み出されてしまうかもしれませんよ!誰でも使える公園には変な人も現れることがありますよね。Wi-Fiも同じで、誰でも接続可能なところには悪意を持った人もいる可能性があります。

そんなこと言われたらもう怖くて野良Wi-Fiなんか使えない!と思えてきますね。それが正論ですが、どこまでなら安全だろうか、と考えて利用すれば大丈夫です。例えばちょっとおググりになりたい時とか、お店の情報が見たい時とかに軽くWebを閲覧する程度にとどめて、パスワードやクレジットカード番号の入力を避ける(あるいはVPNを使う)ならば大きな問題はないでしょう。その意味では、スマホにもVPNアプリを入れておくのをおすすめします。

VPNはこうした脅威からユーザーを守ってくれるほか、通信の質を売りにしている業者もいます。簡単にまとめると下記のような利点があります。

  • 公衆無線LAN(public/free Wi-Fi)でも安全
  • 政府やISP、巨大企業、攻撃者、等々の監視や追跡から逃れることが可能(≒言論の自由)
  • 通信の品質や速度が安定する(こともある)
  • 旅行中でも自国のサービスが享受できる

VPNで国外のサービスが利用できる?

VPNで「旅行中でも自国のサービスが享受できる」と書きましたが、多くの人の興味はここにあることでしょう。これは裏を返せば「どこにいても好きな国のサービスを利用できる」ということですが、本当なのでしょうか。

最もよくあるのが「外国のNetflixが見たい」というようなコンテンツへの需要でしょう。VPNだと、なぜ国内からの接続しか許可されていないサービスに外国から接続できるのでしょうか。

それは、VPNを使うと、その国にあるVPNサーバー経由で当該コンテンツに接続できるからです。逆に言えば、VPNサーバーがない国のサービスは利用できないかもしれません。

“NordVPN”を起動したところ。各国のVPNサーバーが用意されている

例えば、日本在住の人があるYouTube動画を見ようとしたら「お住まいの国では見られません」とエラーが出たとしましょう。これをVPNを使って解決するには、「じゃあどこに住んでたらいいんだ、たぶん米国だな」とまず当たりをつけます。そしてVPNソフトを起動、米国のVPNサーバーに接続します。ユーザーに必要な作業はこれだけで、あとは先程のYouTubeの画面を再読み込みするだけです。これが米国から視聴可能な動画であれば、ふつうに再生が始まるはずです。

この時の接続の流れをごく単純に書くと、以下のようになります。

ユーザー(日本)

ISP(日本)

VPN(米国)

目的のサービス(例:YouTube)

ここで、YouTubeには米国からのアクセスしか見えないので、米国のユーザー向けのサービスが提供されることになります。なおISPとはあなたが契約しているインターネット事業者のことです。

ISPには通信内容がばればれということ?

これはVPN業者や利用するVPNの種類にも寄ると思いますが、一般的にはISPに通信内容が把握されることはなさそうです。筆者が調べた限りでは、ISP側から把握できると思われることは:

  • あなたがVPNサーバーに接続していること
  • 接続時刻
  • 接続中のポート番号
  • 通信データ量
  • 暗号化された状態のデータ

一方、VPN利用者に対してISPからは把握できない情報は:

  • どのサーバーに接続しているか
  • どのページでどのくらいの時間を費やしているか
  • 閲覧履歴と検索履歴
  • ダウンロード/アップロードしたファイル
  • サイトで入力した文字列

ということになるようです。VPNを使えば、ISPに対しては高い安全性を保てるようです。

VPNで国外の動画を視聴したら違法なのでは?

結論から言うと、たいていの国でVPNの利用は合法です。けれども、例えばNetflixで視聴可能な地域が限定されているコンテンツをVPNを使って対象外の国で視聴することは、Netflixが定めた規約に違反することになるようです。

これはNetflixに限定した話ですが、そもそもVPNを使ってもすぐにばれて、最近では世界共通コンテンツだけが表示されるようになるらしいです。このNetflixの持つVPN検知システムをかいくぐれることが売りのVPN業者もあるようですが、実態としてはいたちごっこなのでしょう。いつまでも同じ状況が続くとは思えません。

あとはVPNを使って違法行為をすれば、それは当然違法です。当たり前ですけど。結局VPN事業者にはあなたが何をしているかは筒抜けなのですから、悪いことをしてもすぐにバレます。

筆者おすすめのVPNサービス

筆者が最初にVPNを導入したのは、仕事で中国に行くことになったのがきっかけでした。(結局コロナで行くことはありませんでした。笑)中国ではVPNがないとGoogleのサービスがまったく使えませんから、必死で良さそうなVPNサービスを探しました。

そして見つけたのがExpress VPNNordVPNの2つです。その時は、念の為に両方のVPNに加入しました。こうすれば、よほどのことがない限りはどちらもサービスがダウンして中国で手詰まりになることもないだろうと考えたからです。

VPNを選ぶ時のポイント

筆者なら、今からVPNを新規に選ぶときでも上記の2つ(NordVPNとExpress VPN)は候補に入ります。VPNを選ぶ時のポイントは

  • 価格
  • VPNサーバーの設置国・地域
  • 速度
  • 安全性

でしょうか。

無料VPNは安全ではない?価格と安全性の関係

価格は各社各様ですが、通信できるデータ容量が無制限のプランや業者を選ぶと良いでしょう。

安全性に関してはどこもそれが売りなはずなので信じるしか無いのですが、1つ注意が必要なのは「無料」のVPNサービスです。最悪の場合、無料サービスは大して安全でなかったり、あなたの情報を売って収益を得ていたりする可能性もあります。筆者が有料のVPNサービスをおすすめする主な理由はこの点にあります。

VPNサーバーの設置国・地域

利用したいサービスがある国にVPNサーバーがあることを事前に調べておきましょう。

速度

速度は実際に使ってみないと分かりませんが、VPNは通常のインターネット接続よりも経由するサーバーが多いわけですから、高速な処理をして欲しいわけです。安全でも遅すぎるのは困りますね。

なお、住んでいる地域や接続先によっては、VPN接続したときの方が通信速度が圧倒的に速くなることもあります。これは筆者には不思議に思える時もあるのですが、急がば回れ、みたいな感じでしょうか。

おすすめVPN:NordVPN

ファイル:Logo-NordVPN.png - Wikipedia

NordVPNは、筆者が最初に導入したVPNの中の1つです。評判が良いことと、料金プランがお得だったことが決め手でした。本稿執筆時点でVPNサーバーの数が一番多いようです。非常に使いやすくできています。もちろんモバイル用のアプリもあります。

  • サーバー数:5600以上
  • 設置国:60カ国以上

NordVPNなら「他国のNetflixが見られる!」という評判があるようですが、筆者はNetflixのアカウントを持っていないので分かりません。そもそも違法ではないにせよ規約違反のようですから、やってみたい方は自己責任でどうぞ。

公式サイト:日本公式サイト【Nord VPN】

おすすめVPN:Express VPN

File:ExpressVPN-logo.svg - Wikipedia

Express VPNも初めはよく使っていましたが、1年契約が切れた時にNordVPNは2年契約でまだ期間が残っていたので、こちらは解約しました。Express VPNも使いやすくておすすめです。

  • サーバー数:3000以上
  • 設置国:94カ国

公式サイト:High-Speed, Secure & Anonymous VPN Service | ExpressVPN

おすすめVPN:ivacy VPN

Ivacy VPN Logo

筆者はこの業者は使ったことがありません。なぜおすすめかというと本稿執筆時点で、すんごいセールをしていたからです。9割引って…。確かにNordやExpressが業界で非常に強い印象を受けるので、価格で対抗するしかないのかもしれません。

2022年1月19日現在のスクショです

通常価格なら6ヶ月分の値段で、5年間使えるようです。

画像にもありますが「BBC、HULUやDisney+の他、16地域の主な地域でNetflixをブロック解除できます」とか言ってます。自己責任でどうぞ。笑

公式サイト:Ivacy VPN One month plan in just $9.95/Month

おすすめVPN:スイカVPN

筆者は使ったことがありませんが、中国からの接続性の良さを売りにしているVPNサービスのようです。中国からはGoogleだけでなくFacebookやTwitterにもつながりませんから、いわゆる西側諸国で送っていたようなネット生活は全くできなくなります。VPNが無いと仕事にならなかったりします。

短期のプランもあるので中国出張や旅行の時にも良いかもしれません。また、日本の企業が運営しているようなので英語が得意でない方には安心ですね。

公式サイト:スイカVPN

まとめ

VPNについて、参考になりましたでしょうか。筆者が重要だと思うポイントは、

  • 公衆無線LANは危ないのでVPNを使いましょう
  • VPNを使うとISP(や政府、悪徳業者、攻撃者)に対してはかなり安全
  • 無料のVPNサービスは信頼性が低いというか、ちょっと怖い

こんなところです。

参考文献


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