らいけんは日々たくさんマンガを読みます。選り好みせず、異世界転生モノからスポ根演劇少女漫画まで何でも読むように心がけていますが、今回はその中でもメインストリームではなさそうで、気に入ったものをちょっとだけ、ご紹介します。
ピアノのムシ
ピアノ調律師マンガ!こんな作品があったんだなぁ、と驚きとともに楽しく読ませてもらっています。筆者は普段ギターを弾くばかりであまり鍵盤楽器には触れないのですが、以前とあるピアノ工房で、鍵盤の錘(おもり)を露骨に調整してめちゃくちゃ指に吸い付くみたいな返り方をする改造ヤマハを触らせてもらったことがあります。その時にピアノも面白いな!と思ったことがあります。そんなピアノの中身の話を、調律師の視点から教えてもらえる本作を非常に楽しく拝読しております。

マエストロ
音楽マンガは音が聴こえない分、面白く書くのが難しいと思うのですが、文句無しで面白いです。特に指揮者の役割や重要性が伝わるような構成が筆者には新鮮で、大変楽しく読んでいます。
筆者はクラシック音楽にあまり馴染みがなくて、ジャズ科で学んでいた時もクラシック科の学生を横目で見て「こんな人種がいるんだな」と思っていた程度でした。そんなクラシカル界隈の人々の視点も新鮮です。

Artiste(アルティスト)
嗅覚と味覚が犬並みの天才?少年がパリの一流レストランで活躍する話。たぶん。笑
人間模様を描くドラマとして秀逸であるだけでなく、このマンガの作者さんの魅力が出ている感じがして好きな作品です。いったいどんな取材をしたら厨房の裏側を描いたりできるんでしょうね。

ドラフトキング
野球マンガは数あれど、スカウトが主人公なのは本作だけなのでは?高校球児や社会人野球はおろか中学生にも目をつけて、他球団を欺き、数年後のスーパースターを発掘するお話。野球が大好きじゃなくても楽しめると思います。

アルテ
16世紀初頭、ルネサンス末期のフィレンツェで画家工房へ弟子入りする一人の少女の物語。男性中心の社会で女性が奮闘&恋愛、という良くも悪くもお決まりのパターンに、軸がブレブレ?という悪評もあるようですが、筆者はそこまで気になりませんし、何よりこの作者の絵や構図が好きです。くらーい鬱な展開にもなりませんし、安心して楽しめる(そこがご都合主義と言えなくはないですが)作品です。

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