音楽仲間を見つけるまで

自由に音楽するための考え方
Photo by Brett Sayles on Pexels.com

所沢でジャムセッションの告知をしたところ、早速お問い合わせを頂きました!ので、きょうはそれにお答えしながら、自分の音楽経験を晒そうと思います。

なんでも、その人が高校生の時に活動していたバンドはキーボードをあまり必要としていなかったのでやめて、以来、一人でDTM中心に音楽をやっているとのこと。

高校生バンドだとキーボードの立場は微妙ですよね!わかります〜。素敵な音楽仲間をみつけるのは大変ですから、いま独りでも気にしないことです。生涯の音楽仲間、まだ見ぬその人と出会った時に、最高の仲間になれるように、日々音楽を楽しんで、自分を磨いていけばよいのです。ここで、好きな哲学者の言葉を引用します。

 考えるということは、ある意味で、自分との対話、ひたすら自分と語り合うことだ。だから、孤独というのは、決して空虚なものではなくて、とても豊かなものなんだ。もしこのことに気がついたなら、君は、つまらない友だちと過ごす時間が、人生においていかに空虚で無駄な時間か、わかるようになるはずだ。ただ友だちが欲しいって外へ探しに行く前に、まず一人で座って、静かに自分を見つめてごらん。
そんなふうに自分を愛し、孤独を味わえる者同士が、幸運にも出会うことができたなら、そこに生まれる友情こそが素晴らしい。お互いにそれまで一人で考え、考え深めてきた大事な事柄について、語り合い、確認し、触発し合うことで、いっそう考えを深めてゆくことができるんだ。むろん全然語り合わなくたってかまわない。同じものを見ているという信頼があるからだ。
本当の友情を知るということは、人生のひとつの喜びだ。うわべの付き合いだけの友だちの多さなんかより、たった一人でも、君はそういう友達を見つけるのがいい。大丈夫、そう思っていれば、必ずそれは見つかるよ。それまで君は、自分の孤独を、うんと豊かにして待っているんだ。だって、そうでなければ、素晴らしい友だちが現れた時、君は彼に応えることができないじゃないか。

池田晶子「14歳からの哲学 考えるための教科書」より

一語一語、引用を打ち込むのが嬉しくなる下りです。私は現在、大学で講師もしていますが、1年生に必ずこの文章を紹介するようにしています。若い人ほど誤解しがちなのですが、この文章では「積極的に友人を探しに行くこと」を否定していません。待っていればいいんだ、というような消極的な主張ではないので、そこはご注意。

つまり「本当の音楽仲間」に出会えるまでは、一人で楽しく、自分の音楽を深めていればいいのです。素晴らしい音楽家が現れた時に、彼らに応えられるように。

もちろん、たくさん人と会うのも大事です。行動しなければ、自分の環境が悪いのだ、と思い込み、周りのせいにしがちです。私はセッションに参加するようになって、いろいろなアマチュアミュージシャン達に育ててもらい、イベントの運営ノウハウを学び、今度は自分で主催してみたりして、多くの人と知り合えました。そして今度は旅行したり留学したりして「世界には本当に音楽が好きなやつらがこんなにいるのか!」と驚きましたし、同時にすこし安心しました。どれもこれも、その一歩を踏み出さなければ、決して知ることのできなかった世界です。

気になるなら大学や近所のサークルに入ればいいし、ある程度やってみて合わなければやめればいいだけです。やる前から自分で可能性を閉ざしてしまうのが、一番もったいないです。特に若い頃の判断力なんて大したことないので、とりあえず動いて、失敗したら後で反省すればいいのです。

問い合わせてくれた彼は、いま作編曲に興味があるとのことですが、演奏の楽しみをわざわざ遠ざけてしまうこともないので、どちらも楽しめば良いと思います。演奏がうまくなれば作曲の可能性が広がりますし、作編曲を学べば、また演奏に深みが出てきます。なによりも、どっちも楽しいですから、どっちかをやらずにいるなんて、もったいない!ギターや鍵盤でコードが弾けて、ブルースの伴奏ができるくらいなら、ぜひセッションに遊びに来てください。

コメント

Copied title and URL