ChatGPTは「否定文」を理解できないのをご存知ですか?その他、情報の分類やデータ変換など、あまり知られていないChatGPTの活用法も含め、基本のプロンプトの種類をご紹介します。
ChatGPTが得意とする7分野
ChatGPTには、特に力を発揮できる以下のような7つの得意分野があります。これらの分野を理解し、適切なプロンプトを用いることで、ChatGPTの機能を最大限に活用することができるようになります。
- 質問への回答: あらゆる主題に関する質問に対して、的確な回答を提供します。
- 情報を分類する: 大量の情報を整理し、カテゴリーや階層に分類します。
- プログラミング言語を扱う: コードの解説やデバッグ、さらには新しいコードの作成をサポートします。
- 人間と会話する: 自然な対話を通じて、情報提供や問題解決を行います。
- 文章を生成する: クリエイティブな文章や、特定の目的に合わせたテキストを生成します。
- 翻訳する: 文脈や背景知識、専門用語を正確に理解し、適切かつ自然な言い回しで翻訳できます。
- 画像やテキストを別の形式に変換する: 画像やテキストを別の形式に変換し、さまざまなニーズに応えます。
ここで紹介する7つの分野は、OpenAIが公開している分類と同じですが、もちろんこれがChatGPTの能力の全てではありません。使う人のアイデア次第で無限の可能性があると言っていいでしょう。なので、もし皆さんが面白い使い方や便利な使い方をご存知でしたら、ぜひコメントやTwitter等で教えてくださいね。
それでは、各分野の概要とそれらを活用するためのヒントについて見ていきましょう。
1. 一般的な質問に回答する
ChatGPTは、あらゆる「一般的な」質問に対して回答してくれます。あくまでも一般的な質問なので、例えばあなた自身に関する質問には答えられないかもしれません。逆に、ネット上に情報が溢れているような著名人に関する質問であればChatGPTは十分に詳しい知識を持っています。
その他、例えば「量子コンピューターについて、簡単な言葉で説明してください」などと尋ねてみると、難易度の高いトピックでも、理解しやすい答えを提供してくれます。
プロンプトに否定形は使わない!
こちらのYouTube動画で、筆者は「量子コンピューターについて、専門用語を使わずに簡単な言葉で説明してください」というプロンプトを使いました。ところが予想に反してChatGPTは、しれっと専門用語を使いつつ、ある程度やさしい言葉で説明をしてくれましたが、ここで問題になるのは、プロンプトの「専門用語を使わずに」という否定の意味を含む節です。
ChatGPTは否定文を理解できない!
ChatGPTを始めとする大型言語モデルは、「否定」という概念をほとんど理解できないという特性があります。
参考文献:Chatbots Don’t Know What Stuff Isn’t – Quanta Magazine
つまりこの場合は「専門用語を使わずに」と言うと逆効果で、むしろ専門用語が使われる可能性が高いため「簡単な言葉で」とか「小学生が理解できるように」というような否定を含まない表現のみでプロンプトを書いた方が良かった、ということになります。
ChatGPTには、あと6つの得意分野があります!
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